JOURNAL du Mini-z & ★☆M

ミニッツカップファイナリストの備忘録ブログ。

ピニオンギヤの交換

ピニオンギヤは交換頻度の高いパーツです。

ダイレクトドライヴのミニッツでは、駆動をタイヤに伝えるギヤは2つ。ひとつはホイールシャフトに接続され、デフと一体となっているスパーギヤ、そしてもうひとつがモーターのシャフトに固定されるピニオンギヤです。

ピニオンギヤはスパーギヤに比してT数(ギヤの歯数)がスパーよりも小さくなっており、いちばん少ないもので6T、これはスパーギヤ44Tの1/7以下。つまり、1走行ごとにスパーギヤの7倍の負荷がかかるとうことで、摩耗もそれだけ早くなります。

写真下の2つのピニオンは摩耗した状態のもの。ピニオンギヤが摩耗していくと、スパーギヤに伝える駆動力にロスが生じてしまいます。そのロスは空転や駆動のフリクション、そしてノイズとして現れてきます。また、ピニオンギヤはモーターシャフトに圧入されていますが、負荷によりシャフトからの抜けが生じることもあります。

ピニオンギヤのチェック項目は

+摩耗・変形がないか
+モーターシャフトからの抜けがないか
バックラッシュ(ピニオンギヤとスパーギヤのクリアランス)が適正か

といったところです。

上記2項目は視認できますが、バックラッシュは音や手触りなど他の感覚に頼ることがあり、初心者の方には調整が難しい項目です。特にアルミモーターマウントを使用している場合は調整に熟練を要します。バックラッシュが適正なクルマはギアの噛み合いがしっかりしている状態で、ノイズがなく、引っかかるような感触のないスムーズな回転をします。適正バックラッシュが分からない場合は、ギヤノイズのないマシンを持ってらっしゃるエキスパートの方に見てもらうとよいでしょう。ただ、エキスパートの方でもスペーサー(適度な厚みの紙など)を使用して調整される方はあまり多くありません。感覚が頼りになることの多い調整項目ですので、慣れるまでじっくり向き合われることをおすすめします。

バックラッシュ調整が適正なマシンは立ち上がりもアクセルオフ時もストレスのないドライビングフィールを得られます。折にふれチェックされることをおすすめします。