JOURNAL du Mini-z & ★☆M

ミニッツカップファイナリストの備忘録ブログ。

Mini-z Sports

以前、パームランナーというアイテムが存在していました。それはミニッツのボディを載せたトイラジコンで、発売前はミニッツライトと呼ばれていたものです。そんな経緯のとおりボディ・タイヤ・ホイール・リヤサスプレートなどはミニッツと共用でした。それ以前のトイラジとは異なりミニッツレーサーシリーズのオートスケールコレクションを共用しているためボディの載せ替えができる点や、タイヤを選べる点などで、一線を画していたアイテムだったとは思うのですが、現在は販売を終了しているアイテムです。

今回発売が予定されているミニッツスポーツ。ほとんどのオプション(MR03非対応・ジャイロユニットなどのミニッツスポーツ非対応アイテム以外)が装着可能な点、ステアリング・スロットルコントロールのパーシャル域の使用が可能な点で上記パームランナーを凌駕していますが、ミニッツレーサーシリーズで使用可能な高性能プロポやICSセッティングなどには対応していません。さらに送受信方式が違うため、現行のミニッツレーサーをコントロールしたり、ミニッツレーサー用のプロポでミニッツスポーツをコントロールすることもできません。

ミニッツレーサーをサーキットでドライヴしているユーザー目線から見ると、拡張性のないこのアイテムに違和感を覚えるに相違ないのですが、サーキット走行やレースを目的にRCに触れるユーザーだけではないことも至極当然で、トイラジよりも高価格ではあるものの、豊富なMR03のオプションパーツ群を装着できる点や、コントロールのリニア感を考慮すれば、それなりの所有感と満足感は得られるのかもしれません。ハイスペックなスポーツカー・レーシングカーを所有していなくても、ホイールやダンパーを変えてドライヴを楽しむ実車のユーザーが多いことを考えれば、こういったユーザーにアプローチできるアイテムがあることにもメリットはあるのかもしれません。

ただ、実車と異なり、ミニッツレーサーを購入することも可能なミニッツスポーツ市場にいるエンドユーザーがいることも考慮した販売方法や商品説明が必要かとも思います。送受信方式に互換性のあったMR02 EXからの移行品という位置づけやトイラジよりも高価格であることが紛らわしさの原因であるとは思いますが、ミニッツスポーツとミニッツレーサーは違うもの、という認識を持たないことにはホビーを長く楽しむ足がかかりを崩しかねません。サーキット走行を念頭にするならミニッツレーサーを、ライトにホビーラジコンのクオリティを楽しみたいユーザーにはミニッツスポーツを。

どちらにしてもミニッツというカテゴリが認知されて、広がりをもって、最終的にホビー人口とレース人口の増加につながるればと願っています。