JOURNAL du Mini-z & ★☆M

ミニッツカップファイナリストの備忘録ブログ。

エアブラシ実習

「月曜夜、やりますよ?」とお誘い頂いたエアブラシ実習。ハタヤマさんお手製の塗装ブースでペインティングをさせていただきました。

事前にホワイトボディを中性洗剤でひと洗いして脱脂、そしてブースの設置、道具の準備、といそいそとセッティング。今回は大阪平野のCAR ZONEさんのPROT IIを使用してウレタンまで吹きます。

ブラシ圧をチェックして、空吹き、シンナーを入れて試し吹き、そしてプライマーを入れて作業開始。今回はモトレーサーが2台、ミニッツが3台となかなかのボリューム。プライマーは5min〜60minで塗装を重ねないと効果がないため、手際よくパーツやボディを吹いていきます。

プライマーを吹き終えると、ブラシの洗浄後、塗料を作っていきます。吹きやすい濃度までシンナーを加え、試し吹き、そして本塗装に入ります。ムラができないようていねいに吹き込んでいきます。ソリッドカラーは光沢が出るような表面に仕上がっていきましたが、メタリック色はさらさらとした触感でした。

ひととおり乾燥させてから、最後にウレタンクリアーを吹きます。ウレタンクリアーは化学変化による硬化で、熱を加えると1時間程度で硬化するとのこと。硬化すると非常に艶やかで深みのある仕上がりですが、粒子が体内に入ると呼吸器内で硬化するのでたいへん危険ですので、今回もしっかりとマスクを着用して作業にあたります。ウレタンクリアーは艶が出るまで吹き重ねていきます。塗装段階で表面が平滑だったソリッドカラーはウレタンもすぐに馴染んで光沢が出てきました。表面がさらさらだったメタリックカラーはしばらく吹き重ねてようやく、といったところ。時間が経つにつれてクリアー層が伸びてきて平滑で光沢のある表面になってきました。同じ塗料でもかなり経過が違います。

食器乾燥機で1時間ほど乾燥させて塗装は終了。その後研ぎ出しとディティールの塗装、組み立てなどを経てボディは完成します。

今回はPorsche 934 RSR Turboをセレクトしました。カラーは前述のPROT IIのバサルトブラック。その場の感覚でセレクトしたのですが、この記事を書くにあたって調べてみたところ、偶然にもポルシェの設定色でした。写真ではブラックにしか見えないのですが、光の加減で紫味を帯びて見えます。

ブラシは初めてではなかったのですが、改めてアドバイスを頂きながら触れると新鮮なことがたくさんありました。諸々付随する作業が手間だと思われる方もいるかもしれませんが、仕上がりや塗装の楽しさはそれに見合ったもの、またはそれ以上です。好きなボディで走ることもミニッツの醍醐味のひとつ。サーキットライフもより楽しくなりそうです。