JOURNAL du Mini-z & ★☆M

ミニッツカップファイナリストの備忘録ブログ。

フリクションダンパーポストの摩耗

写真はいつも一緒に走らせて頂いている友人のマシンのフリクションダンパーのポスト。上が未使用品、下が摩耗したポストです。摩耗するとフリクションプレートの初期の動きがなくなり、ピッチングの収まりがなくなったり、コーナリングの初期が強くなったり、その度合いが不安定になったりします。こうなると安定した走行ができなくなりますので、交換が必要になります。

ポスト径は2.1mmまで摩耗していました(元は3.0mm)。

現在スペアパーツが用意されているのは純正フリクションダンパーMM用のH6.0mmのポストのみですので、フリクションダンパー全体の買い替えを考えない限り、はじめからMM用のポストでセッティングを取るようにしたほうが再現性が高くなります。ただしR246のフリクションダンパーに付属するスプリングは長さがMM用のものより長いため、セッティングにはMMフリクションダンパー用スプリングを使用したりR246のものを使えるようにポスト長を工夫したりスプリングテンションを変更するなど、工夫が求められます。

このマシンはフリクションプレートが上側のみでしたので、ナイロンナットをポスト下に入れることで全長を確保してセッティングを再現しました。交換後は初期アンダー感(フリクションが初期から効くようになったため)、ギャップに対する安定感、コーナリングの安定感が増しました。このフィーリングこそがもともとのマシンの素性です。初期アンダー感はプロポ(今回はKO EX-1)のステアリング設定の微調整のみで対応可能な程度、その他はマシン性能の向上につながったのでそれ以外はそのままで十分にタイムアップできました。

フリクションダンパーポストの摩耗は視認しにくいため見落としがちですが、フリクションダンパーを前後左右に動かしたときにディッシュが動かないのにポストだけが動いてしまうような場合は摩耗が疑われます。診断は簡単ですので、一度確認してみることをおすすめします。