JOURNAL du Mini-z & ★☆M

ミニッツカップファイナリストの備忘録ブログ。

言論は自由だが

先日、グリップするクルマ、楽しく走れるようなクルマは上達しにくいという話を耳にしましたが、ドライビングのうまい、レース運びのうまいドライバーはそうした楽なクルマを作ろうとしますし、そうしたクルマで勝ちます。そしてそのドライバーは決してしんどいクルマだけで練習してきたわけではありません。

 

レースに勝つにはドライビングテクニックだけでなくペース配分やオーバーテイクのタイミング、駆け引き、セッティングの変更やそのタイミングを見極めるなどのレース勘が必要です。クルマが走るならそうした目線でトレーニングを積めばいいのだと思います。むしろ走るクルマでしかできないことでもあります。

 

クルマが走らなくてもレース中にできるだけのポテンシャルを引き出してドライビングできるかどうか、ということであればスロットルやステアリングの難しいクルマをコントロールできるテクニックを、しんどいクルマで磨いていけばよいと思います。

 

つまりはどんなクルマ、どんな状況でも学ぶことはあるということ。

 

クルマの出来、レースの参戦メンバーや状況などによってレース中にやらなければならないことは変わるわけで、その様々な状況に対応できるスキルを持つことこそがレースに強いということであって、しんどいクルマをドライブし続けてもレースに勝てるようにはなりません。サーキットコンディションに合ったクルマだけで走っているとコンディションが合わない状況でのフォローアップのスキルが身につきにくいのは事実ですが、正直それを身につけても、クルマが思ったように走らない状況ではコンディションの整っているエキスパート相手にレースを勝ちに繋げることは困難です。

 

レースに勝つにはいいクルマ(バランスがとれているクルマとオプションを盛ったクルマは同義ではありません。)といい腕(エキスパートと同じくらいの1発タイムが出せる程度ではエキスパートではありません。)とレース勘が必要です。

 

有益な情報も確かにあるのは事実ですが、どんなコンテンツ、メデァアであっても情報は精査し取捨選択しなければいけないのが現状だと感じます。それができないうちは会ったこともない、走りを感じたこともない誰かの戯言を見聞きするのは無駄ですし、そんなことをするくらいならサーキットに来ているエキスパートに教えを請うことが何よりの勉強だと思います。そうしたエキスパートが身近にいてくれるような環境に身を置けたらラッキーですね。