2020.12.29:ラジコン天国名古屋
スターターさんご一家にお誘い頂いてラジコン天国名古屋まで。
ストレート幅がウレタン2枚なので、直進ができないビギナーさんには難易度が高いコースですが、RC経験者のお父さまとお子さまでしたので、走行は楽しんで頂けたようでした。それだけでひと安心です。
クルマはそれぞれの好みが注ぎ込まれていて、クルマへの愛着が感じられます。好きなクルマで走る、というのはRCの醍醐味ですね。
ですがこのR32はビギナーさんのサーキット走行にはかなり難易度の高いパーツが投入されていて、ドライビングには気を遣うクルマになっていました。もちろんセッティングをノーマルに戻して練習するのがいちばんなのですが、手持ちのパーツや予算、パーツの変更に要する時間の関係で、そのままのクルマでできるだけのことをする方向に。特にスロットル開度に意識を持っていかないと走れないので、それだけ気をつけてね、とお伝えしたところ、飲み込みの早いお子さまたちは難しいと言いながらもサーキットを周回できるようになっていました。
こちらのランエボもノーマルから手を入れられた状態でしたが、弱アンダーでスピードも抑えられていたので、これもセッティングには手を入れず、ドライビングのコツだけお伝えして走って頂きました。いちばん熱心に取り組んでくれたお子さまはこの日3秒ほどタイムアップされていました。
どちらのクルマにも、走る前にこれだけはつけて欲しい、とICタグをお貸ししました。自分が何をしてどういうタイムになったのか、ほんとうに速く、上手くなったのかを理解しやすいためです。
そんなお話をさせて頂いてから、パーツを見に行ったお子さまが、お父さまにこれが欲しい、と伝えたパーツがICタグでした。
上手くなることに対して、クルマの速度や基本性能を上げることよりドライビングを上達させることに意識を向けてくれたことがほんとうに嬉しいです。
そして、先日基盤不良が出てしまったスターターさんもいらして下さいました。なんとか今日走れるように段取りできたとのこと。ご一緒させて頂けてよかった。
スターターさんの赤のR8はパーツはリヤタイヤ以外箱出し。ですが、ドライビングさせて頂くとステアリングの初期がきつくストレートが走れません。お伺いすると、ガタ取りが大切と思ってピッチングダンパーにシムを入れてリバウンドストロークをなくしてきたとのこと。抜いてみてください、とお願いしたところ、非常に素直な挙動になりました。リバウンドストロークはリヤの路面追従性とスロットルのオン・オフによるピッチング方向への荷重移動を司る大切な要素です。
いろいろとクルマに触りたくなりますしパーツを変更したりしたくなるものですが、できればはじめは石川さんはじめ開発の方々がバランスをみてセッティングしてくださったディフォルトのミニッツを味わって頂きたいと思います。サーキット環境によってリヤタイヤのみ変更が必要な場合がありますが、それだけで十分に楽しんで頂けると思います。
そんなこんなでサーキットタイムの数時間が過ぎてしまいましたが、自身は2021ミニッツカップの新レギュレーション準拠のクルマをドライブしていました。新レギュレーションのクルマについては別記事にてご紹介したいと思います。
サーキットタイムをご一緒させて頂きましてありがとうございました。