JOURNAL du Mini-z & ★☆M

ミニッツカップファイナリストの備忘録ブログ。

MBW036:アルミオイルダンパーセット

【効果】

高精度アルミダンパー。リヤはケース長をロング化してオイル容量を確保。スムーズな動作を実現。

【説明】

MBW品番のとおり、ミニッツバギーMB-010用のオプションパーツとしてリリースされた本品。4本入りで定価3,000円という設定はMR-03用樹脂製ダンパーよりも1本単位の単価は安くなっています。

個人的な使用感ですが、オイル漏れ、ストローク量に難があり、ミニッツバギーMB010での使用はあまりおすすめできません。また、ダンパーキャップ部分のネジの精度が甘く、オイル交換時など開閉時になめてしまいます。バギーでの使用を考慮してかエンド部分の成形がきつくボールの動きが渋くなりますので、スムーズな動きを求めようとするとリーマーでの加工が必要です。それでも敢えてパーツインプレッションを記載するのにはそれなりの理由があります。それは、MR-03で使用できるという点と、他のMR-03用ピッチングダンパーにはない利点があるからです。アルミダンパーケースを選択しようとすると、R246製ピッチングダンパーとの2択になりますが、R246製ダンパーはケース側の固定にアルミボールを使用するため、長期の使用でアルミどうしの摩耗が出てしまうこと、また通常の固定方法ではガタが出てしまうことがウィークポイントになります。R246製はダンパーそのものもダイヤフラムの硬さから、しなやかなダンパーを組むことが難しく、これらの点をカバーできるバギー用アルミダンパーはR246製に比してメリットがあると言えます。また、京商純正の樹脂製ダンパーに比してケース精度が高いために樹脂成形誤差によるケース下部(Oリング封入部)のバリによるスプリングの擦れもありませんし、ケース長が選べる点でセッティング幅を持たせることができます。同じ番手のオイルを入れた場合、純正ダンパーに比してアルミオイルダンパーのほうが動き出しがなめらかで全体的にまったりとした仕上がりで、奥で粘りのある動きになります。逆に樹脂製ダンパーは効き始めからフルストロークまであまり差を感じることなく均一に効いてくれます。

ダンパーのフィーリングに関してはセッティングにどう活かすかになりますので良し悪しの判断はし兼ねますが(どのダンパーを使っても走るクルマに仕立てることはできます。)、前述のシリンダーキャップのウィークポイントさえ押さえておけばロングライフですし、遊べるアイテムだと言えます。